世界農業遺産 大崎耕土を含む宮城の食材は、実に多くの輝きを秘めています。それら一つ一つの持ち味を最大限に活かすべく、手間を惜しまずに磨きをかけていく。

鳥文では、小瀬菜大根や高城ごぼうなど大崎耕土の稀少な伝統野菜はもちろん、それぞれの生産者が日々チャレンジを重ね作られる西洋野菜などの新顔食材や、ブランド米、仙台牛、猪肉など、地域の美味しい恵みをコース料理に何品も組み入れてご提供。

創作する上でのこだわりは、お酒に合うこと、食材の組み合わせ、歯応え。口の中で「音楽が聴こえる料理」を頭に描き、日々美味しいもので幸せを感じたいと想う親方です。

化学調味料を使用しない魚介などの出汁をベースに、洋酒やバルサミコ酢、ラー油、スパイス、ハーブ、チーズやバターの乳製品を多用した独自の創作料理は和食の域を越え、フレンチ、イタリアン、中華にも通じる趣を感じさせる。盛り付けは、作家物の器へ美しく、斬新に。

正真正銘のどこにもない創作料理をどうぞごゆっくりと心ゆくまでお愉しみください。
心を込めたおもてなしでお待ちしております。

since1950
変わらないことと、変わり続けること。

鳥と付く屋号のせいか、まだご利用のない方より「鳥でしょ？」と言われることが多いが、全くの間違いでもない。親方 早坂幸夫の亡き祖母が創業した当時、放し飼いの鳥がおり鳥料理も提供していたのだから。

初代ふみ子の作る煮物と炊き込みご飯の評判がとてもよかった。ふみ子を母に持つ大女将の幸子が着物姿で切り盛りしていた頃は、塩釜市場へ仕入れに出向いていたため、新鮮なマグロなどの刺身は勿論、煮魚や煮物を得意として賑わう。

そして、親方が修業後に店を引き継いで以降、段々と独自色を強くし、創意工夫を凝らした創作料理の店となった。

お客様に提供する料理は時代の流れとともに変化を見せたが、ずっと一貫して変わらないものは「おまかせ」というスタイルであること。それは、料理に自信があるから。

現在は、市内より嫁いだ女将の葉子と共に、地域の未だ知られざる魅力を探り伝えるべく、一家で県内を東奔西走する日々だ。

季節ごと、鳥文だけの料理。その美味しさにぜひ出会っていただきたい。